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Heterotrophs

Exhibition period:

September 16 - October 29    2023

naoyuki hata face.jpg

HATA
Naoyuki

oita, japan

exhibition in 2023

1979年岐阜県生まれ、大分県在住。

2014年オランダのGerrit Rietveld academie写真学科卒業。

主な活動に、個展「Date Time Space」(平戸城見奏櫓、長崎、2022)「Neutralizer」(Gallery M.A.P、福岡、2022) グループ展「たいせつなあいまいさ」(九州産業大学美術館、福岡、2023)「段々降りてゆく」(熊本市現代美術館、熊本、2021)「Lumix meets beyond 2020」(Amsterdam、東京、Paris)など。2011年第4回写真 1 wall photography competition グランプリ。

写真という装置を使って人間について考える実験的作品に取り組む。JR別府駅高架下、べっぷ駅市場の空き店舗にて「現実」を主宰し、国内外を問わず多数の作家との展示を毎月開催している。

 自宅の庭で、ある一方向の視界に何百もの視点が混じり合う深度合成という技術を恣意的に使用して

虫や植物を撮影している。背丈ほどある草に覆われる中、地面に這って小さい虫を撮影していると自分の体も土や草に溶けて庭の一部になったようだ。

 植物は生物学的には独立栄養生物。光や空気などをエネルギーに変えている。私たち人間や動物、

昆虫は植物のエネルギーを頼って生きており、従属栄養生物と呼ばれている。

 それら生物のシルエットは朧げでその境界は世界と溶け合っている。

​畑直幸

草むらの中にぼんやり浮かんでいる虫の姿。その意味するところは、いったい何であろうか。

たしかに存在している、にもかかわらず、目に見えないものはたくさんある。

草むらに隠れた虫も、土中の草の根も、海の中の魚も、ウイルスも、異国で生活している人も、いままさに死に臨む人も、みんな存在している。

ただ、目の前にはいない。「環境」とは可変的であり、恣意的である。

自分の想像力次第で、その様相はいくらでも変わるし、どこまでも広くなる。

展示室に並ぶ一枚の写真のうちに、おぼろげな虫の影をみつける。では、次の一枚に、虫の影をみつけることができるだろうか。目を凝らせば見えるだろうか。想像力を働かせれば「見える」だろうか。

あるいは、いないと断じてよいのだろうか。

自分の周囲に何があって、何がないのかを決めるのは、常に自分自身である。

別府の北の、杵築の奥の山香の里の、雑木林をのぞむ小さな部屋の一隅で、畑直幸は「世界」について考えている。

 

若山満大(東京ステーションギャラリー学芸員)

展示: Heterotrophs - Hata Naoyuki

会期:2023 年 9 月16 日(土)- 10 月29  日(日)

会場:AIR motomoto ギャラリースペース

時間:13:00-19:00 ※ただし入場は18:00まで

入場無料 開館日:金・土・日

※展示会の最初の週は土日のみ​

※本施設2F はギャラリーと関係ない個人宅です

ので、ご来場の際は1階の入口をご利用お願い

いたします。

ギャラリー所在地:

〒864ー0012 熊本県荒尾市本井手 749-4  

当施設前に駐車場あり(5 台まで駐車可能)

AIR motomotoの所在地はグリーンランドから、車で約3分程度、九州産交バス・荒尾駅発 5 番バス・野中(荒尾)バス停より徒歩1分です

お問い合わせ kumamotomotomoto@gmail.com

​展示フライヤーダウンロード

 

​展覧会イベント

​アーティストトーク開催

  畑直幸    (はた・なおゆき)
                    ×
佐々木玄太郎(ささき・げんたろう)

アーティストトーク

日時:2023 年 10 月8 日(日)

​           14:00 -15:30

会場:荒尾総合文化センター会議室2

〒864-0041

熊本県荒尾市荒尾4186-19

※お車でお越しの際は施設車場をご利用

下さい。

定員2 5 名 要事前申し込み 入場無料

<申し込み方法>

メール件名を 「畑直幸トーク参加希望」

とし本文に以下を明記の上 kumamotomotomoto@gmail.com

までお送りください。

① 参加者氏名

② 参加人数

③ 代表申込者電話番号

※当日予約無しでも受入可能な席があれば

 参加可能

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佐々木 玄太郎  SASAKI Gentaro

1988 年、福岡生まれ。

2013 年から熊本市現代美術館学芸員。 中国の現代美術を中心としてアジア圏の文化状況や歴史・社会に広く関心を持ち、 また九州の同時代作家の調査と紹介にも力を入れる。

近年の主な企画展示に「段々 降りてゆく 九州の地に根を張る 7 組の表現者」(熊本市現代美術館、2021)、「熊本 市現代美術館開館 20 周年記念 Our Attitudes」(同上、2022)など。

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