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大崎土夢・九州初個展

Colorless green ideas sleep furiously

Exhibition period:
January 6 - February 4    2024

ポートレートOSAKITOMU.jpg

OSAKI
tomu

tokyo, japan

exhibition in 2024

大崎土夢

1984 年福岡県生まれ、東京都在住。

主な展 覧 会

「サテライト ^ サテライト」(HOTEL ANTEROOM KYOTO、 京 都、 2022)

プ ( ブ ) ラ ( ネ ) ズ ( グ , フ , ウ ) マ ( ー ) ANB Open Studio vol.7」 (ANB TOKYO、 東京、 2022)

「エリプスの匂い」同時期滞在日本 AIR プログラム成果展 (salon cojica/KINBI nicojica、北海道、2021)

「雨足に沿って 舵をとる」(アキバタ マビ 21、 東京、 2020)

「TWS-Emerging 2015 さいしんみどうとさんしん」(トーキョーワンダーサイト渋谷、東京、2015)など。

以前私は自宅の近所の植木屋で、アルバイトをしていたことがある。短期での仕事だったので、任されたのは落ちた枝や葉を片付け る、誰でもできるような仕事だった。職人の手際はスピーディで、1 本の木から、次々に枝や葉が落ちてくる。それらは地面へと落 下し、それまでの光合成に即した合理的な形態から解放され、自由な配置をつくりだしていた。

 

大崎土夢の絵について考えていると、刈られた植物が散らかったあの地面をなぜか思い出した。もちろんそのイメージの並置によっ て多次元化する様相を他の作家と比較しながら語ったり、記憶の受け皿としての絵画について説明するために、精神分析理論を援用 することだってできるだろう。それはそれで実りのある結果をもたらすことは分かっているのだが、植物を整えていく植木屋が落と す枝葉は、計画性と偶然が共存する大崎の絵画とどこか通じ合っているような気がする。

 

植物の種類や職人によってやり方に違いは出てくるようだが、聞くところによると枝の向きなどによって切り方にバリエーションが あり、それを瞬時に判断しながら職人は木を剪定しているようだ。それもあってか剪定は大きい枝を切ってそれから細かく整えると いうような単純な仕事ではなく、作業が進んでから比較的大きい枝が切られることもある。それが結果的に、落ちた枝葉に表情を与 えるのだ。

 

枝同士の重なり、風向きによって変化する葉の体積の仕方。植物たちによる様々なパターンは、もとをたどると 1 本の木から生まれ ているということも、大崎の絵に似ている。なぜならそのイメージは、大崎というひとりの人間のなかに生い茂る、記憶や経験から 刈り取られたものの現れであるからである。刈り散らかされた枝葉から元の状態を想像するのが難しいように、彼の絵も、そもそも の着想を遡及するのは容易なことではない。

 

植木屋が切った枝を地面に放擲するそのしぐさは、大崎の制作の重要なキーワードでもある、平面にイメージを「散布」する身振り を連想させる。大崎は職人が半ば無意識に枝葉を地面に落としていくかのように、平面に森羅万象を散りばめ、散布図を次々に生み 出していくのだ。

 

塚田優(評論家)

個展「Colorless green ideas sleep furiously」

大崎土夢・九州初個展

会期:2024 年 1 月 6日(土)- 2 月  4 日(日)

会場:AIR motomoto

 ギャラリースペース

869-0012

​熊本県荒尾市本井出7494 1F

時間:13:00-19:00 ※ただし入場は18:30まで

入場無料  開館日:土・日・

※展覧会最終の週は土日のみ

お問い合わせ:kumamotomotomoto@gmail.com

​展示フライヤーダウンロード

 

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展覧会イベント

クロージング アーティスト トーク

大崎土夢 ( おおさき・とむ)

×

小左誠一郎( おさ・せいいちろう )

会期:2024 年 2 月 3日(土)

会場:AIR motomoto

 ギャラリースペース

時間:13:30-15:00

参加費 500円 

<申し込み方法>

メール件名を 「大崎土夢トーク参加希望」

とし本文に以下を明記の上 kumamotomotomoto@gmail.com

までお送りください。 

① 参加者氏名 ② 参加人数 ③ 代表申込者電話番号

※当日予約無しでも受入可能な席があれば参加可能

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小左誠一郎(画家) OSA Seiichiro

 

1985 年静岡県生まれ。

 

絵画の根源的ななにかを生け捕りにすること、その不思議さに真っ向から対峙す る。近年は描くことよりも塗ることによって、世界に新たな厚み ( 陰影 ) を与え続け ている。これまでの主な展覧会に「花に水」(CAPSULE、 東京、 2023)、「都美セレク シ ョン|絵 の 辻 」 ( 東 京 都 美 術 館、 東 京、 2023)、「百 合 圏」 (Yutaka kikutake Gallery、東京、2023) などがある

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